■■4/26 〜 30  小窓尾根〜チンネ〜早月尾根 ■■ I藤です。 富山のビジネスホテルからMailしています。 分不相応かどうかもわからない山となりましたが、 「上手くいったらすごいなぁ」と思うような計画が進み、あらゆる巡り合わせ に感謝しています。 チンネの冬を上られた方がいらっしゃいましたら 今度、お話をきかせてください。また、チンネを上りたい方がいらっしゃい ましたら、是非来期ご一緒させてください。 Gクラック(その先はどうなっているか知らない)や左方ルンゼ、R4などチンネ ではミックスやアイスクライミングができます --------------------------------------------------------------- 以下、電話では詳細をお伝えできませんでしたので、Mailにて補足と 簡単な報告をいたします。 メンバー;I藤K太、S津A子 期間:4/26〜4/30 予備日5/1 行動:4/25 富山へ    4/26 雨 馬場島〜小窓尾根1800m     4/27 霧 〜小窓尾根2400m(マッチ箱山頂)    4/28 霧〜快晴 〜三の窓 BC設営    4/29 快晴 気温0度 チンネ中央ルンゼ    4/30 早月尾根〜馬場島下山 ○小窓尾根  視界不良やトレースなしのため1泊多い2泊3日となりました。  アプローチの林道は雪がしっかりとついていました。  取水口前後で、裸足で渡渉二回。  登頂したのは2パーティで、殆ど先行できたのでとても新鮮でした。 ○チンネ中央ルンゼ  チンネは割れ目が多く、NPやハーケンがとても有効のようです。  スクリューは3/4使用。ギアはアイス用、アイゼンはモノポイント  でよかったと思いました。嶋津さんは10本歯アイゼン+縦走用ピッケル+  氷バイル  計6p 出発7:15 登攀8:10〜17:00 下降17:45-18:55 ・1p セッペキ    フリーで登攀中に斜度がきつくなったため岩でビレイを開始。    実質アプローチ ・2p 中央ルンゼ1p リード1h15m 45m  V級(体感計測不能)    ミックスクライミング。下部は残値豊富ですが、上部は少ない。     どうやら記録では凹角直上ではなく、脇のカンテに出るようだが凹角が自然    なため、直上。NPを使用。3p下ランナウト、リスなし、次は悪いベルグラ    と緩い雪でしかも面が変わります。信じられない箇所に打たれた先人の    ハーケンにナッツを通し、やっとクリップ。きっと何人もの    心にのこるハーケンのような気がします。 ・3p 氷〜中央バンド 45m V級(氷W- 支点悪し)    タイオフのスクリュー3本。残り数十mで手持ちが1本になってしまったが    後は少し傾斜が緩くなった氷雪壁のため、NPでランナウト    氷は4級。ひび割れるほどい硬い氷でしたが、薄く支点箇所は限られていました。 ・4p 中央バンド 40m    ピナクルまで雪壁    緩く見えるが確保したほうがよい    雪が悪いときはスノーバーがあると心強いだろう(ここのみ)。    だが、多分持っていかないくていいかもしれない。 ・5p Aバンド〜Bクラック途中 35-40m 1pより時間かなりかかる    U-V級(体感計測不能)    ピナクル真上の氷化したルンゼ(Gクラック)が自然ですが    訳のわからない雪が少しついてます程度のAバンドへ         Gクラック→クラック5.9?→Bクラック    Aバンドからは右に上のようになりますがBクラックはただの浅い雪つき    で、クラックでもなんでもありません。5.9が自然だと思いとりつきましたが    残値なし、トラバースで5割ギア使用、NPが小さすぎ、難しすぎ     ということで、諦めがつき、胡散臭いBクラックへ    ほぼ、手でのフェースクライミング。    ギアがなくなり、ハーケンにカラビナ直かけ多用。NP、ハーケン打ち足し    終了点についたころは長スリングと確保器だけでした。     ・6p 薄い氷と岩 45m    ランナウトしてチンネ頂上へ    U級(体感W級) ・下降    左右に曲がる狭いルンゼを下降。最後で氷、岩があるので懸垂か    確保したほうがよい。 ○早月尾根  GWに上られる方がいるので、報告省かせていただきます。  本日の高温のせいか、上で雪は腐り滑落停止数回、下部はかなり雪が少なくなっ  ていまして、行きに埋まっていた林道がかなり出ていました。