メインメニュー


山行報告


よみもの


読み物・エッセー : ペルーのおはなし その4 登山事情
投稿者: admin 投稿日時: 2007-2-8 12:49:54 (977 ヒット)

その4 登山事情

ペルーに行って山に登ろうとする人たちにはいくつかのタイプがある。
日本人は、少人数のグループで、休暇は2週間ほどが普通だから、トレッキングの後5500mくらい
の山に登って帰っていく。去年は、その2週間でワスカラン6800mに登ろうとした2人組がいて、
もちろん敗退していった。やっと取れた休暇を有効に活用しようと考えたのだろうが、高度順化は
強い人でも時間をかけなければ失敗する。
失敗というのは死亡事故を含むことだから、簡単に考えてはいけない。

長期の休暇を取ってくる日本人は、殆ど次の3種類しかいない。学生、教員、無職。
こちらは更に二つのタイプに分かれる。
山にのめり込んでいるか、南米のあちこちを貧乏旅行している人たちだ。金持ちの旅行者は
見たことがない。山だけという人は、私のように一人で来て現地のガイドを雇うタイプは少ないようだ。

どのガイドブックにもcasa de guiaカサデギアという事務所の写真が載っている。
ここはガイド組合の事務所だが、山の情報は、一般的なガイドブック以上のことを聞くことは出来ない。
ここはガイドの紹介をするのであり、情報を整理したり共有したりするということはない。  

ワラスには80人ほどのガイドがいるらしい。大部分はトレッキングや、難しくない山の一般ルートを
専門とする人たちで、テクニカルルートをリードできる人は一握りである。ダブルアックスでのルート
で1日100ドルを払った後、別のガイドと別の山で交渉するとノーマルルートでも100ドルを要求
されることもあった。

ガイド料金は個人交渉であり、定額はないようだ。ルートの難しさやガイド個人の力量で決まる
ものでもない。雇う側からすると誠に不合理というしかない。なぜペルーの山でダブルアックスが
出来ない奴が「ガイド」と称することが出来るのか、外国人には分かりにくい。
そのガイドにもランクがあって,6000mを境として、それ以下の山だけに限る、というのといくら
高くてもOKというのがあるらしい。
これも変な話で,6000m以下でも難しいルートはいくらでもあるし、逆にそれを越えても易しい山もある。

最近、ガイド組合で、「ガイドを伴わない外国人は山に登ってはいけない」という規則を作ろうと
したらしいが、ヨーロッパの組合が反対して立ち消えになったという。
力量だけではなく発想もレベルが低いというべきか。
難しい山を目指す登山者は、ガイドを当てにすることなく、自国からパートナーを伴ってくるの
が普通である。
だから現地で意気投合してパーティーを組むということはない。考えてみれば当たり前のことだ。

欧人には一般ルートで「パートナー募集」と掲示する例も多いが、それはガイド料金をシェアする
だけが目的だから、英語もスペイン語も話せない日本人はその対象とならない。
それ以上に彼らにはモンゴロイドなんか相手したくないというにおいを感じる。

一般ルートやトレッキングを目的とするなら一人でも楽しめる。
ただしスペイン語は必須だと肝に銘じるべし。

印刷用ページ このニュースを友達に送る
投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。
投稿者 スレッド


Copyright(c) 1997-2003 OCEAN-NET All Rights Reserved.
Powered by PHP + MySQL + Apache + Xoops2