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山行報告


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読み物・エッセー : ペルーのおはなし その8 酒
投稿者: admin 投稿日時: 2007-1-14 17:42:21 (794 ヒット)



酒は、山に行くのだから必要というわけではないが、あった方がよい。
南米では、食事のときに呑むという習慣はないらしい。レストランでビールを頼むと、
注文を受けてから買いに行くという姿をよく見た。
私は時々ワインを買ってそれを2日に分けて飲んだりしていた。酒屋は多いが日本的な呑み屋はない。

2年前は、常宿のベタニアに酒呑みの日本人が集まっていて、毎晩酒盛りをしていた。私は毎朝鏡に
むくんだ顔を見ることになった。
飲むのはジンのような「南米焼酎」だ。ワインよりもずっと安く、アルコール度の高い酒で、日本にいたらまず飲めない。
とりあえず酔えればいいのだ、というような無粋なことになる。銘柄は「ピスコ」Piscoという。
それは人気の山の名前だ。それにはグレードがあって、値段はピンキリで十倍の差がある。

でも同宿した連中は安い方に価値を認める人種が集まっていたので(宿代も安い。
窓が外に向かっていれば7ドル、内部の窓しかない部屋は5ドル。5ドルの方がよい、という連中だった)
値段の高い酒がよい、などとは判断していなかった。毎晩その悪質な酒に付き合うこととなって、
俺は何しに来たのだと眠れない夜を過ごしていた。

肴として屋台の串焼きが多かった。日本の焼き鳥みたいで、牛肉と、ネギの代わりにジャガイモが刺さっている。
串焼きは日本の焼き鳥の三倍くらいの肉で一本が30、鶏の脚の唐揚げは100円。
現地の人は、金で酒を買うことができないから、自作している。
それは特別な日に向けてのことで、普段は酔って歩いている人を見ることはないが、7月28日(独立記念日)
の前後は、町中にお祭り気分があふれる。
昼間から呑みつぶれている姿も見る。
でも、夜の神田駅で見るように、ほとんどの人が酒気帯び、ということはなく、全体的にはきわめて健全な空気に包まれている。

何度かペルーに通っていると、少しずつ経済がよくなっていくのが分かる。酒を飲む人もよく見かけるようになる。
ワラスの街にはフットサル(ミニサッカー)に興じる広場があって、日曜日には草チームの試合があり、
それが終わるとビールの宴会になる。少しご機嫌になるという程度の飲み方で、店で飲んでいることもあるし、
道ばたで楽しくおしゃべりしながらというのも多い。彼らは比較的に金持ちで、スポーツをしたり、
ビールを買ったりすることができるわけだ。

人前でいつも酔っているという人はまずいないから、たとえば松島さんのようにスペイン語も
堪能で地元の人とも付き合いがあり、昼間からビールをよく飲んでいた人物は語りぐさとなる。
私は、行く度に、「セニョールマサはどうしてる?日本に帰ってもいつも酔っぱらってるか?」などと、
挨拶代わりに尋ねられる。

日本人は酔っぱらいが多いなどと思われないよう、品行を正すことにしよう。

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