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山行報告


よみもの


08月 : アルパイン夏合宿 剱岳
投稿者: admin 投稿日時: 2009-11-4 11:36:00 (3217 ヒット)

2009年8月13〜16日(木−日)

アルパイン夏合宿 剱岳

L,N藤S木、M瀬Mき、S津A子、Y田S(記)、A津I織、M中K哉(記)

■行程
12日(水)/雨 前夜発‐扇沢BT
13日(木)/雨 扇沢‐室堂‐熊の岩
14日(金)/晴 八つ峰妻各ルート、N藤‐A津D久留米大、S津‐Y田A魚津高、A中大〜魚津高、M瀬‐M
中A魚津高、八つ峰縦走路偵察
15日(土)/晴 チンネ左稜線、N藤‐M瀬、S津‐Y田、A津‐M中
16日(日)/晴 熊の岩‐室堂‐扇沢‐帰京

■合宿っていいなぁ(M中K哉)
合宿は個人山行とは違う。皆で目標のために練習をして、経験や技術を伝授・共有し、その過程で会員相互の一
体感を作る、まさに山岳会そのものを作る機会だ。ぶなに入会し、バリエーション登山を本格的に学び始めてち
ょうど10ヶ月。とうとう剣までやってきた。そもそも、ぶなに入会したのもS山雅さんの剣の山行記録で会を知
り、練習を始めたパンプ2で入会案内を見たからで、剣は僕とぶなをつなぐ山。思い入れは深い。だれにもそれ
ぞれの思い入れがある…。

N藤さん、M瀬さんはチンネ登攀4度目の正直だ。「今回だめだったら、もうチンネは諦める…」その言い方は、
まるでかなわぬ恋のように慎重。思い入れはひとしおだろう。S津さんはいつも剣にいる。たまにひとりでもい
る。A津さんも敗退好きだ。苦労して行って、そして帰ってくる。
ねぇ、Y田くんはどうですか!初剣!
「うん、写真で見たんやけど、どんな形やったっけ?忘れた。」
…いっ、いいんだよ、よねちゃん。今回は剣岳の概念だけは掴みましょうね。

入山日は雨。土砂降りの中、長次郎出合から3時間以上かけて熊の岩にたどり着く。5張の先着。翌日は雨が長
引き2度寝するも、7時ごろテントの外を見るとなんと大快晴。でもあせらず、濡れ物を干しながらのんびりと
外で朝食を摂る。

準備をととのえた者から妻各フェースに取りつこうとするも、すでに2時間待ちの大渋滞。やれやれ…、あせ
ってもしょうがない。景色を眺めながら、馬鹿話。時折降ってくる機銃掃射のような人為落石に肝を冷やしつつ、
クライミングを楽しんだ。
夕食は外で準備。雲海の中、後立山連峰が残照に浮かぶ。「あっ、雲海だ。やっぱり山はいいなぁ…。」
N藤さんがつぶやく。みんな手を休め、言葉を忘れてしばし見とれる…。ここにもぶなの会が一体となったひと
ときがありました。



■チンネ左稜線登攀(Y田S 記)
4:30出発-5:30池ノ谷乗越-6:30三ノ窓-7:15登攀開始(2P目)-9:00大テラス-11:40「鼻」登攀開始-14:50S津P
終了点到着-18:00熊ノ岩BC

快晴。今日も楽しいクライミングになりそうだ。熊の岩から長次郎谷右俣を詰める。上部は雪渓が途切れ途切れ
だがクランポンのままバリバリ歩く。池ノ谷ガリーはガレガレだが、N藤さんに言わせると去年よりは状態がい
いらしい。三ノ窓まで来ると本日登るチンネが見え始める。お、さすがにかっちょいい。雪渓を横切り壁に取り
付く。ここの左稜線というルートが全15ピッチ、日本を代表するアルパインルートであるらしい。すでに数パー
ティーが先行して壁に取り付いているのが見える。

登る順は最初にN藤-M瀬P、S津-Y田P、A津-M中Pという順になった。ちなみにS津さん以外は初めて。S
津さんは去年登ったときに核心の「鼻」をリードしたので今回はありがたくも譲っていただけるらしい…V級だ
って。あんまりうれしくない…。後ろではA津さんが「核心さえリードさせてくれたらあとはどこ登ってもいい
よ」とM中さんに話しているのが聞こえる。…7月の北バの時もT城さんがおいしいところを全部譲ってくれた
しなぁ…今回も?ラッキーと思った方がいいのか?

序盤は簡単なピッチが続く(供銑元)。 高度感はあるけど、気持ちのいいクライミング。 天気もいいし最高。
途中、広々としたテラスで大休止。たばこをくゆらすN藤さんの横顔が、にやけ気味に見えるのは気のせいか?
テラスからは池の平小屋や仙人小屋が見える。

ピナクル群のロープの流れが悪いピッチが終わると「鼻」の下のテラスへ出る。今までと明らかに壁の傾斜が違
い、立ってるのがわかる。見るからに怖そうなのだ。あーこれリードすんの?やだなぁ。難しいルートのためか、
先行パーティが渋滞してる…なので、登り方をじっくり見てルート研究。正直V級は俺が初見で行けるレベルで
はない。とにかく人の登り方を見るのだ…オンサイトなんか要りません、要りません。

N藤さんがリードで登り始める。それまでの他のパーティと違い、すいすい登っていく。うーむ、あまり参考に
ならないかも…M瀬さんはかなり苦労しながらフォローで上がる。あ、お助け紐使いましたね。そうだ、いざと
なればあの紐があるからなんとかなるさ〜?

自分の番…今思い出しても手に汗握るのだが…。緊張のあまり?登り始めすぐのところでカラビナを落とす。こ
んなことは初めてかも…あとでS津さんに拾ってもらうことにして、そっからは…とにかく必死。でもまぁ、し
つこいルート研究の成果よろしく、なんとかフリーで越える。こわ〜。

この頃からガスがかかってきて下がほとんど見えなくなってきた。しかものどはカラカラ。 難しいのは「鼻」と
いわれているハング部分だけで、その上の壁もけっこう立ってるように見えたが実際行ってみるとさほどでもな
い。最後は高度感あるリッジのトラバースが続く。けっこう岩がもろくてはがれやすい。リッジにまたがってる
と安心だが、トラバースはかなり怖い。 そんなこんなでなんとか終了点へ到着できた。

短かった4日間でも、後ろのパーティが滑落で腕が血だらけになったり、擦った落石でザックが融けたり、やは
り死亡事故も起きた。ゲレンデとは違うアルパインルートの本質をかいま見、気持ちを新たにして安全登山のレ
ベルアップに励みたい。

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