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山行報告


よみもの


06月 : 釜川右俣ヤド沢
投稿者: admin 投稿日時: 2009-7-31 11:23:00 (1847 ヒット)

2009年6月27〜28日(土日)

清津川 釜川右俣ヤド沢

CL,S山W、K玉T彦、O川H次、K池M美
L,N藤S木、M野S朗、A山Y秀、II嵐M絵

事故報告


■6/27(記:K池M美)
越後田沢駅(前夜泊)〜5:30出発〜7:40取水口より入渓〜08:30二股〜11:00 三ツ釜〜17:30 h1100m付
近 到着、幕営

グリーンピア津南から川沿いの車道に下り、ゲート前で駐車してそこから入渓した。梅雨の晴れ間。二俣までは
快適に進む。O川さんに教わり、ウルイ、ミズ、山人参、ウド、ドウナ等の山菜を採りながら歩く。右俣に入る
とすぐ深い箇所があり、K池はヘルメットを被ったまま足が着かなくなり溺れそうになった。泳ぐときはヘルメ
ットを外そう。全身濡れて寒い。

次にチョックストーンの滝となる。手前の釜をS山さん、K玉さんが泳いで偵察に行ったが、初心者を気遣い巻
いてくれた。次の深みでは右壁につかまりながら泳ぐ。水から上がったら、今度はなぜかポカポカした。巨岩の
間の渡渉で、ホールドが無いため両岸からお助け紐を出してもらった箇所があった。ラストのO川さんにお助け
紐は無かったが、スリングを岩にかけ両端を持ち抱えるようにして渡っていた。

そして三ツ釜に到着。絶景!!ここでスラブ状をリードさせてもらう。終了点を岩トレで習ったとおり流動分散
にしたら、この場合支点は1箇所で十分とのことだった。三ツ釜の釜はまん丸に掘れていて、人工のプールのよ
うだ。ここでしばしN等班を待ち、両班揃ってヤド沢に進んだ。

S山さん、K玉さんがリードし、40〜50Mの滝をいくつか越えた。私は大概中間エイトで登ったが、2番目の滝で
はO川さんとK池とダブルのトップロープだった。私には難しいルート、トップローブでなければ出来ない動き
だ。

3番目の大滝は右の草付き寄りを行った。苔でぬるぬるし、中間で待機する間に2回ほどこけた。水の中の方が
かえって登りやすかった。次の大滝が登場した。このあたりで16:30。そろそろ幕営地を決めなくては。下降し
て広い川原に戻るという選択肢もあったが、上は開けて見えるので、もう1段登ってみた。滝の上は残念ながら
平地では無かったが、その上流はさらに狭く別の滝が待っていたのでここで幕営に決定。寝場所は平らな大岩の
上、焚き火は右岸の斜面ですることに決まった。

食事は楽しかった。焚き火で生米を炊くのを見て感動。M野さんが釣った岩魚にも感動。水餃子とゴーヤチャン
プルーにも感動。O川さんの山菜にも感動。A山さんの火吹き竹にも感動。テンションマックスの中腰に異変が
起きK池は独り早々に床に就く。寝れば治るかもと楽観視しながら。楽しい宴会はまだまだ続いていた。。。



■6/28(記:詰鬘由─
7:10 S山・K玉先発〜11:10救助ヘリ到着〜11:30テン場出発〜14:15 林道到着〜14:30林道

K池さんの腰椎捻挫が好転しなかったので予定変更。弥さん・K玉さんが空身で救助ヘリを要請するべく先発し、
残りはヘリが来るまでまったりとすごす。「ちゃんと来てくれるかなぁ〜」と少し不安を覚えつつ、ヘリが来てく
れたときのためにテン場を片付けた。

11時過ぎに滝ノ下から「バラバラ」と音がし、いきなり映画のようにヘリが現れた!これから先は皆、興奮状態。
ものすごい風と、それに巻き上げられた水しぶき。顔にあたって痛い&とばされそうに。救助隊員からは「荷物
が飛ばされる危険があるので、端に除けるように」とアナウンスが入る。<この先は・・・K池さんの報告を参
照>間近でみたヘリにドキドキしている間にK池さんは連れて行かれ、ヘリに付き添いで乗る気満々だった私は
残され・・・出発の準備&初心に戻った。

出発後は50mの大滝を含めた大小の滝が続き、高巻いたり直登したり。昨日に引き続き、ヤド沢に入ってからは
水も綺麗になったので、癒されながら先へ進む。最後の10m位の滝を越えたら、急に源流に入ったかのごとく川
が細くなり&木々に囲まれた。高低差もなくなってナメ、まるで水遊びをしているかのよう。倒木とかもほとん
どなく、快適に進めた。それから上流部の地層の美しさを楽しんでいたら林道へあっけなく着き、装備を外して
いると・・・車でWさんとK玉さんが登場!林道をゲートまで歩かなくて済んだ。

その後は温泉に入り、ゲートの鍵をかしてくれた山岳会の溜まり場である蕎麦屋「岳藪」へもお礼に。お蕎麦を
いただきながら、しばし歓談。会長さんからぶなの会の計画書がしっかり書かれていることに感動した、と褒め
られることしきり。今回は事故を通した交流だったが、他の山岳会と交流を持つのは刺激になるとお互い認識し
て別れた。その後、お世話になった十日町警察署へお礼に。弥さんが簡単な事情聴取を受ける。



■ヘリで救助されて(K池M美)
夜間に痛めた腰は寝ている間に悪化し、朝には自力で上体を起こすこともできなくなっていた。痛くてどんな姿
勢もとれない。靴を履かせてもらい、食事を「あ〜ん」と食べさせてもらう。完全な介護状態。かくしてヘリ要
請に走っていただくことになった。

幕営地にてヘリを待つ間、M野さんからもらった痛み止めと胃薬を飲んだ。間違えて2倍服用したせいか、驚く
ほど効いて、ゆっくりなら立ち上がれるくらいになった。同時に強烈に眠くなった。皆タープをたたんでパッキ
ングを半ば済ませ昼寝している。私も石に座ってウトウトした。要請に走ったS山さん、K玉さんが急いで怪我
しないか心配だ。

11時頃、ヘリの音が聞こえた。A山さんが黄色のツエルトを振る。新潟県警だ。谷に入ってきて私達の下流側、
少し離れたところでホバリングし、「物が飛ばないように片付けて」とアナウンスする。その後私達の真上に移動
してきた。幕営地は大滝のすぐ上。ヘリの風圧で滝の飛沫が白く高く舞い上がり、こちらに吹き付ける。ヘリが
近づくにつれて、私達の周りに流れている水の表面も逆流する。皆、顔を伏せる。

ヘリは救助隊員1名をワイヤーで降ろし、いったん離れたため静かになった。その隊員に氏名、住所を聞かれる。
また動けるか聞かれ、多少ならと答えると「じゃあ担架は要らないね」と背中をすっぽり覆うベスト型のハーネ
スを装着された。川の中央にある石の上に移動。N等さんが隊員の方に私の荷物も収容可能か確認し、私と最後
の挨拶をする。ヘリが再び真上に来た。まず私が単独で吊り上げられた。くるくるしながら上昇する。

ヘリに引き込まれると最初にビレイをとる。ザイルと安環、山道具と同じ。床は鉄板がむき出し。私の荷物とと
もに、最初に降りたった隊員もヘリに乗った。操縦者2名を含め、総勢5名のチームだ。恐れ多い。「十日町病院
に搬送します。川原に着地し、そこからは救急車で移動します。ヘリは、10分くらいで着きます。」と説明して
くれた。ヘリの窓からグリーンピア津南が見え、皆がこれから歩く行程を想像した。川原が見えてきた。救急車
1台が既に待機している。ここでもヘリ誘導に3名、救急隊員2名、監督役(?)の方々3名ほどが私一人のため
に働いている。恐縮するあまり痛みも消えた。

ヘリが着地し、両脇からサポートされつつも救急車まで歩く。歩いてきたが担架に乗る。救急車が発車。色々器
具をとりつけられ、血圧、脈拍などチェックされる。全て正常。申し訳なく思う。痛む箇所、症状、発生状況な
どをきかれる。すぐ病院に着き、整形外科に運ばれた。前の患者の診察が終わるのを待つ間、看護士さんが「私
も山をやるのよ」と話をしてくれた。念のためレントゲンをとる。異常無し。痛み止めとコルセットをもらい自
力で帰京することにした。荷物は、看護士さんが宅配業者に集荷をお願いしてくれた。16時頃リーダーのS山さ
んと連絡がとれ、ヘリ到着まで私に付き添ってくれた皆さんも無事下山済みであることを知りほっとした。
私自身の治療は14時頃終了し、16時頃電車に乗った。以上、ヘリ搭乗部分に絞った報告でした。

■メンバーのコメント
・O川H次
ヘリコプターの物理は、人間の感覚理解をはるかに超えますね。見た目おとなしくやって来るのに、近づくと爆
音と凄まじい風。あの凄さは、風と言う言葉から外れて神がかり的に思えます。K池さんが釣りあがって、シル
エットでくるくる回りながらヘリに吸い込まれるとき、あたかも異星人のもとに行ってしまうような光景に思わ
れました。ショッキングな出来事でしたね。

・A山Y秀
日本100名谷から日本100名山に至る。これができるところがいくつあるがご存知だろうか。沢を詰めたら
すぐ100名山のところは実は思いのほか少ない。私はそのルートを求めていた。

登川・米子沢から巻機山。行った。日帰り。ロープ不使用。杉田川から安達太良山。遠かった。て言うか、杉田
川しょぼすぎ。中津川から吾妻山。途中エスケープしようとしたら道が崩壊していて日曜日下山のはずが火曜日
に。おお。au通じたから捜索隊出動なし。やっぱ東北はauです。そのプランの中に釜川から苗場も入ってい
た。ちょっと遠いのでネットでも調べた。そしたら苗場山はどうでもよくなった。三つ釜の写真を見たからであ
る。今回憧れの三つ釜を見ることができて本当によかったです。

見事な凝灰岩のU字谷。東北の沢にもこんなところがありました。そのようなところは概してナメが美しいです
が、釜川も例外ではありませんでした。梅雨時なのに良い天気。本当に楽しめました。K池さんの一件も勉強に
なりました。こんなときほどパーティみんなが協力することのありがたさが身にしみることはありません。山に
登っている以上いつ何時「次」になるかわかりません。なにがあってもへこたれない精神力、体力を日夜培いた
いと思っております。

追伸:今回N藤等さんがリードのときに2本もハーケン打ってくれてよかったです。しっかり回収しますので、
これからもどんどん打ってください。オネガイシマス。

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