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山行報告


よみもの


03月 : 上越 白毛門から柄沢山へ
投稿者: admin 投稿日時: 2009-4-22 20:59:37 (1399 ヒット)

2009年3月7〜8日(土日)

上越 白毛門から柄沢山へ

L,N島F博(記)、K玉T彦、F神H晃

昨年、巻機山をスキーで滑って以降、白毛門からの縦走を考えていた。その後、このルートをOne Dayでトレー
スしたシーハイルの記録も知り、1泊なら滑りも含めて楽しめるだろうと計画した。結果的に初日に足止めを食
らい、雪のコンディションも悪かったため巻機までは届かず。それでも経験を積むことができ、今後につながる
よい山行となった。珍しく会報の表紙もいただき。

■3/7日(土)吹雪、強風
04:30 起床@谷川ロープウェイ駅〜07:15白毛門登山口発〜10:50白毛門ピーク〜11:40 笠ヶ岳ピーク(避難小
屋泊)

長い一日になるはずで4時半に起きたが、谷川ロープウェイ駅の周辺は朝から強風が吹き荒れ、出発できそうに
ない。細かい雪も降っており視界が悪い。予報では午後から回復するらしい。白毛門以降は晴れることを見越し
て、土合駅に車を置いて7時過ぎに出発。昨年と比較しても雪が少ない。
30分ほどで先行の女性2名を抜いて先頭に。F神さんのラッセルが早く、夏のコースタイム通り3.5時間で白毛
門のピーク(10:50)。稜線の雪の状態は昨年よりもよいと思われる。(後日、前年の写真と比較すると、昨年の方
が雪は少なく、亀裂や破断面も多かった)

昼が近づいても、天気は一向に回復の気配なし。白毛門ピークからシールを外して笠ヶ岳へのコルまで滑るがガ
リガリに凍っていて疲れるだけ。視界も悪い。コルから再びアイゼンに履き替えて笠ヶ岳へ。
笠のピークへの登りはスキーが風を受けてフラフラの状態。K玉くんは重量ファットのため、特にダメージが大
きいようだ。1852mの頂上付近では強風でまともに立っていられない。記念撮影はあきらめて、すぐ東側にある
非難小屋に逃げ込む。幸い、入り口はそれほどうまっていなかった。危うく強風にスコップが飛ばされそうにな
る。

スキー板を投げ入れて、小屋に入り込むとひと安心。避難小屋のありがたさをかみ締める。14時まで待って好転
したら出発を考えたが、結局状況は変わらず停滞することに。小屋内に3-4人用ゴアライトを張って昼寝にする。
F神さんは携帯将棋で遊んでいた。5時までごろごろして、水を作って食事。実はこの3人での山行は今回が初
めて。いろいろなことに話題が飛んで、話は尽きない。酒が先に尽きたので、21時半に就寝。外は相変わらずの
視界と風。結局早朝まで風は止まらなかった。



■3/8(日)穏やかな晴れ、のち曇り
04:30起床〜5:50笠ヶ岳避難小屋発〜07:20朝日岳ピーク〜08:45大烏帽子ピーク〜11:55柄沢山ピーク〜13:40
清水〜15:30土合駅

4時半に起床。外は星が少し確認でき、ふもとにあるスキー場の照明や街の明かりが見えている。風もだいぶ納
まった。ラジオの予報は好転を告げている。引き返す理由はない。どこまで行けるか分からないが、巻機を目指
すことにして出発(5:50)。

1934mへの登り返しはガリガリ斜面に見えるので、僕がアイゼンで先行してルートを確認し、シール+クトーの
二人にトラバースでも通過できること告げる。朝からいきなりのアイスバーンのトラバースで緊張したかも知れ
ない。F神さんが少し遅れ気味だったので心配したが、姿を現して確実に上がってくる。
尾瀬の方から次第に空が明るくなってくる。快晴ではないため、太陽は見えないが、視界は良好。僕もアイゼン
からシールに切り替えて稜線をたどる。どこもガチガチの表面で、とにかくクトーがないと登れない。これ以降、
落ちたら数百mは止まらないような、不安定な登りが連続し、精神的にも疲れる。更に細かいアップダウンが続
き、こまめにクトーを脱着するのも煩わしい。



7:20に朝日ピーク1945m。天気は高曇りで安定しており、それほど風もなく、安定している。交代で記念撮影。
左には谷川岳から北アルプス、右には尾瀬から八海山、先日行った守門や浅草岳も見えている。3人で相談し、
柄沢山で再度検討することにして、大烏帽子方面へと更に進む。
朝日岳から少し北の分岐までシールで進んで、ここから少しスキー滑降。特に楽しい斜面ではない。右側のナル
ミズ沢にはたっぷりのパウダーが詰まっているように見えるが、今回は縦走なので未練を残しながら先を急ぐ。
あるところにはパウダーがちゃんと残っているのだ。

1819mの大烏帽子に登り返して(8:45)、再びシールを取る。大烏帽子の西側にはこの周辺で一番急峻な壁があり、
この部分はスキーでは下降できない。稜線も一部細い尾根があり、スキーの先端を空中に突き出して、横歩きで
下降するポイントがある。F神さんはシールのまま降りてきたたため、少し苦労している。シールだとエッジが
効かないため、急斜面の下降では危ないこともある。これも経験。

北西には清水の集落から六日町へと続く新潟平野が見えている。ここから先へ進むと下降は群馬県側ではなく、
新潟側となる。クトーやシールの脱着が多く、小まめに止まる。F神さんがアイゼン下降中に前のめりに転倒し、
カメラで胸を強打。肋骨をやってしまったか?

稜線の東側(即ち右側)には雪庇が張り出し、部分的に亀裂が入っている。この亀裂の内側を意識して歩くが、
雪庇先端からはかなりの距離があり、その亀裂の左側には雪面からヤブが出ている。本来の稜線はこの辺りとい
うことだろう。普段、意外と知らずに雪庇の真上を歩いていると改めて感じる。踏み抜きには十分注意しなけれ
ば。

檜倉山から見える柄沢山への登りは意外としっかりある。ちょっとした斜度もあり、凍っているように見える。
一度1500m付近のコルまで下りて、そこから1時間ほどがんばって、柄沢山ピーク手前で小休止(11:30)。燃料
補給して、そこから15分ほどで柄沢山ののっぺりとしたピークに到着(11:55)。
何とか目標と考えていた正午には着いた。しかし巻機までの道のりはまだ遠い。多少のアップダウンもある。F
神さんは胸が痛そうだ。K玉くんも珍しくお疲れ。行けないことはないが、無理することはない。下山も遅くな
るだろう。相談してここからの下山を決め、シールを外す。滑り込むのは涸沢川か米子沢が選択肢となるが、清
水に素直に降りる米子沢とする。

柄沢山ピークの北側にあるコルに、6人ほどのスノーボーダーがいてこちらに向かって登ってくる。交差時に少
し話す。涸沢川を詰めて、沢沿いに登ってきたらしい。ガイドではない。地形図の1809m付近までガリガリ斜面
を滑って移動。斜面を偵察するが、ヤブが出ており、更にその下はかなり急なアイスバーンになっている。慎重
に1段降りてそこから滑降開始。最初はガリガリのアイスバーンだったが、少し滑ると谷の中央にパウダーが詰
まっており、思ったよりも楽しめた。


地形図1487mをかすめて、緩斜面を過ぎると再び谷へ。K玉くんはそのまま谷筋に入ったが、雪質が悪そうだっ
たのでF神さんと僕は尾根を滑降した。次第に雪は重くなり、最後に950m付近の堰堤でK玉くんと合流する頃は
グサグサの春の雪に変わっていた。そのままトレースをたどって清水部落へ。

13:45のバスに何とか間に合い(イヤ、遅刻?)六日町へ。スキーブーツのまま、意外と混雑した各駅停車に乗っ
て、土合駅へ移動。車を回収して東京へ。帰りにはまた長い渋滞が待っていた。

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