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山行報告


よみもの


01月 : 八ヶ岳 赤岳東稜
投稿者: admin 投稿日時: 2009-2-27 12:36:30 (2211 ヒット)

2008年12月31日〜2009年1月1日

八ヶ岳 赤岳東稜(大門沢〜赤岳東稜〜赤岳山頂〜真教寺尾根〜大門沢)

L,N村M子、G頭N子

■12/30:前夜出発
入間市駅21時集合、G頭車にて出発。清里駅ビバーク。※清里駅周辺は改修工事中。
駅ビバは私たち二人のみ。

■12/31(快晴)
8:10清里スキー場〜11:00大門沢最後の堰堤〜12:15二股〜15:20第一岩峰基部

大門沢からのアプローチ予定を、真教寺尾根(リフトで1900m迄行けるなら?)からに変えようかギリギリ迄悩
むが、予定通り大門沢へ進む。女二人のか弱きラッセルでどこまで行けるやらと思っていたが、数時間差か?と
思われるトレースあり!当然、自分たちでも地図はしっかり確かめつつ行ったが、トレース主のルート取りは正
しく、ありがたく彼らのラッセル跡を使わせて頂く。

おかげ様で初日予定通り第一岩峰基部到着、傾斜地を切り崩しテント設営できた。
※トレース主は男性3人Pで私達テントの上に既に幕営中。

■1/1(快晴のち夕方小雪)
8:45第一岩峰〜9:45第二岩峰〜11:30赤岳山頂〜14:00真教寺尾根2300m〜大門沢へ向け下降開始〜15:15大門
沢最後の堰堤〜16:10清里スキー場

赤岳の大晦日から元旦へかけて夜明けは、静かだった。無風快晴状態。富士山が朝焼けに美しい。日の出待ちや、
大量のお雑煮消化に時間を費やし大幅な出発遅れとなる(という事で、またしても先行Pのトレースに助けられ
る)

第一岩峰は左側草付きラインを取り、途中のきれいな雪稜は、フリーで進む。
第二岩峰は最初の出だしの雪が不安定だったので、最後の3ピッチはロープ使用。
竜頭峰から赤岳山頂を空身でピストン。写真撮影後大急ぎで、真教寺尾根の下降開始。

今回一番の核心部はこの下り。積雪期情報は少なく、私達二人にも未知のルート。ノートレース、鎖場連続、急
傾斜の雪壁あり、連続バックステップで2500m位まで下る。その後の樹林帯はラッセルとなり疲れた。そこで、
等高線の緩やかな斜面を大門沢へ下降を目論む。カモシカのトレースにも導かれ、ぴったんこ最後の堰堤へ飛び
出した。

後は、昨日の自分達のトレースを逆方向へ、超楽チン。1時間足らずで駐車場へ到着。雪山リーダ経験のない私
が急遽思いついた山行であり、途中敗退も視野の内だったが、天候、強力なパートナー、先行パーティの存在に
助けられ、無事計画どおり行って来る事が出来た。

突然の計画で、出発直前に相談にのって頂いたI原さん、ありがとうございました。

■山行報告&コメント・・・ G頭N子
年末の27日に、N村さんからお電話を頂いた。
今年も正月山行の予定は無く、近場の山を散歩出来たらいいなと思っていたところだった。日程は1泊2日、私
達の力でも山行が許され、欲を言えば初日の出が拝められる所を、なるべく早く決めなければならない。常念や
両神が候補に挙がる中、私にとって全く未知な赤岳東稜に決めた。N村さん頼みであった。

まず、地形図を眺め、ネットで情報を集めた。赤岳東面=残雪期との思い込みがあったので、谷筋のルートでは
ラッセルがきつそうだと思った。道迷いや雪崩も危険だ(アバランチナイトで見せられたどこから来たか分から
ないデブリの映像は忘れられない)。

でも、直前の強烈な冬型を考えると、稜線ルートの強風はもっと怖いかもしれないし、逆に藪こぎで消耗してし
まうかもしれない。一方で、N村さんは下山ルートを心配されていた。真教寺尾根も県界尾根も出だしが急で危
険なのに、茅野方面への下山記録ばかりだったからだ。前夜、ポンコツジムニーで入間の町を迷ったあげく遅刻
してN村さんと合流した後も、少し背伸びした今回の山行のことで頭がいっぱいだった。清里に入ると雪がちら
ついてきた。敗退もありかも、と思った。

風は、時々、大門川の谷の所々に雪煙を立たせている。しかし、沢沿いの林道を進むうちに日差しが出てきて、
ほとんど風も感じられない。真新しいトレースもある。トレースは谷底を避け歩き易い、県界尾根に入り込む沢
も巧みにかわしている。こういうトレースが付けられるようになりたいと、思った。

奥の二股から先は、左股から適当に東稜に上がるつもりでいたが、先行パーティは右股の小滝を巻いている。出
だしは泥まみれで結構悪いが、このままルンゼの側面をトラバースして高度を上げて行くルートが、最も易しい
ルートであった。先行は2〜3人らしい。一人はルンゼ内でアイゼンを付けたが、他は結局第一岩峰まで付けてい
なかった。

第一岩峰で、幕営が終わったトレースの主の3人に会えた。私達もテントが張れるか聞いてみたが、「そこら辺が
いいんじゃないか」と、私達が佇んでいる斜面を指した。そんなものかと、斜面を切り崩し、縁が崩れないよう
に整地を始めたが、N村さんも斜面にテントを張るのは初めてとのことだった。一瞬、セルフビレイを取ろうか
と思ったが、耕すうちによく締まってくれた。今、冷静に考えると、夜に天候が急変したときのために、テント
回りに庭を造り、雪かきや、暴風対策が取れるようにするべきだったのだと思う。幸いなことに、無風快晴の穏
やかな年明けであった。荷物が重い。はじめて山行中に腰痛を経験した。これで、ロープ出すようなところを登
るのか。

元旦も、ラッセル泥棒した。しかし、名誉の為に付け加えるならば、N村さんはちょっと見て来るというのが出
来る方なので、何回か緩斜面を探して深い雪にルートを求めてくださった。竜頭峰に出ると強い風であったが、
赤岳山頂はとても穏やかだった。

いよいよ、核心の下山だ。竜頭峰から回り込んでトラバースしながら真教寺尾根に入る。私は、岩が出ていると
ころを、雪を払いながらクライムダウンした。実は、これが一番楽しかった。しかし、N村さんの「こっちに鎖
があるよ」との指摘で、まじめに正しく降りることにした。実際、70°位の一枚岩に鎖が取り付けられていると
ころも合って、鎖を掘り起こしながらの慎重な下降を強いられた。

樹林帯に入ると、微妙なトレース跡があった。しかし、尾根歩きは、足首位のラッセルの連続で、下りの速さを
保つと、思いのほか消耗した。(もっとも、ずっとN村さんが先頭だったのだが。)適当なところで谷に下り、前
日のトレースを利用すると速いね、とは下山前から相談していた。そこで、尾根歩きに飽きてしまった私達は、
大門川最終堰堤に向かって、2316ピークの手前の緩斜面から下降することにした。

木々の間隔は、山スキーには狭すぎるけれど、スキーで縦横に山肌を下りられたという経験が、私達にとっての
『冒険』を後押ししてくれたと思う(O川さん、ありがとうございました)。このルートは、ひじょうに快適で、
一部尻セードを交えながら、ドンピシャで崩壊地の直下、最終堰堤に出られる。

雪山なのに予備日もない、経験不足の私に声を掛けてくださったN村さんに、感謝いたします。
幸運な部分も多いのでしょうが、充実したとても大切な経験をしたと思います。

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