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山行報告


よみもの


01月 : 横尾尾根〜槍ヶ岳
投稿者: admin 投稿日時: 2009-1-29 11:16:14 (1406 ヒット)

2008年 12月28〜2009年1月1日

横尾尾根〜槍ヶ岳〜中崎尾根下降

L,NLS見K子 M尾M O村T行 A部T恒

簡易報告


■12月28(日)吹雪のち曇り:M尾(記)
8:30釜トンネル入口、10:00バスターミナル、10:30カッパ橋、11:20明神、12:30徳沢、
14;00横尾
吹雪状態の沢渡でテント撤収!A部君は前日の買い物(オーバー手袋等)の値札を取ったり、家に忘れてきて買
いなおした食材の整理でてんてこ舞い!予定を大幅に遅れて釜トンネルから歩き出す。トンネルの中に照明は無
く、非常灯の前だけがボォ〜と明るい。

トンネルを抜けると左手、穂高の稜線側はゴーゴーと音を立てて風が吹き荒れている。が、横尾へ向かう上高地
街道は時折雪が舞うものの風も無く、重荷の身としては暑くてたまらない。徳沢で休憩していると、松本泊だっ
たM山Pが追いついてきた。入れ違いに今夜の宿、横尾に先行し、冬季小屋の一階にテント2張分を確保する。

コーヒータイムの後、明日の取り付き点を確認に行く。M山PのM中さん、T巳さんも同行する。涸沢方向に少
し行くと赤布があり、どうやら末端からの取り付き点のようだ。さらに屏風岩への踏み跡を分け、登りにかかる。
しばらく行くとA部君がトレースを発見!“2のガリー”取り付きか?上部がえらく急だな〜!と思ったら、「鹿
のトレース」でみんなで大笑い!“3のガリー”にはしっかりとしたトレースが上部に伸びている。昨日入山し
た二人Pのものであろう。明日はここから取り付くことにして横尾に引き返す。

横尾では留守番をしていたM山さんとN島昇君がすでにワイン1本を空け、完全に出来上がっていた。
夜はS見Pテントに8人が入り、2P合同の入山祝い!S見Pが準備して背負って来たすき焼きセット(牛肉1.
5キロ、はくさい、ねぎ、キノコ、焼豆腐、しらたき、ちくわぶ、もち)とM山Pのアルコール(ワイン、日本
酒、ウイスキー)で乾杯!M山Pは若者揃い!「明日はラッセル、お願いね!」と言いつつ、夢の中へ・・・  

■12月29日(月)晴れ:O村(記)
5:30 横尾 −天狗のコル16:20
横尾の小屋でしっかり眠った後、前日に下見しておいた取り付きに向かう。「3のガリー」というのは、1と2が
あるのだが、少し分かりにくい。下見をしておかなければ混同するかも知れない。

交代でラッセルして高度を稼ぐ。稜線に近づくと、タイミングを合わせたように、M山Pと単独のおっさんが追
いついてくる。稜線にはテントがあり、ここからスタートしたPと、更に下の方からスタートした7人P(この
2Pは前日に2のガリーから登ってきたようだ)があった。5パーティーが取り付いているのだ。

尾根からはトレースがついていた。左手の屏風岩、奥穂高が少しずつ低くなって、前穂高も見えてくる。当初の
目標であったP5は確かにテント適ではあるが、予定よりずっと早く進んでいる。
「横尾の歯」が出てきた。先行したのは2人の、3のガリーからスタートしたPと、我らのラッセルに着いてき
た単独のおっさんで、彼らはノーロープですいすいと行ってしまった。ぶなの2Pは、我らが先行する。

S見リーダーがロープを伸ばす。これをフィックスして3人をあげる。3ピッチで3時間かかってしまう。後続
の7人Pは待ちきれずに左の沢に下りて巻きにかかる。ここは中途半端に雪がついていやらしい。きっと夏道も
あるのだろう。登山用ではないロープなどがかなり張られているが、余り信用できそうではない。なんとかP8、
つまり「歯」を通過すると、いくつかのアップダウンで天狗のコルとなる。

完全な雪原で、風が強く吹き抜けそうだ。途中で2人組が下りてきてすれ違う。彼らは3のガリーのコルにテン
トを置いてきたので、そこに戻らないといけないのだ。何とも中途半端なピストンになる。一度場所を選んで整
地を始めるが、岩の陰でちょっとでも風を防げそうな所をリーダーが指示し、そこに移動して丁寧にテントを張
る。 夜中に雪が吹きだまって頭を押さえられたけど、思ったより風は強くならなかった。



■12月30日(火)風雪:A部(記)
7:10 天狗のコル − 12:45 槍ヶ岳冬季小屋

三日目の朝は、5時起床7時行動開始だった。いよいよハイライトの稜線歩きが待っていることもあり、英気を
養うために若干遅めの時間設定にしたのだ。前日の行程で抜きつ抜かれつだった7パーティは、多分先頭には立
たないだろう、というO村さんの予想を裏切って、すでに稜線への登りにとりついていた。

僕が準備にもたついている間に、女性陣のS見リーダーとM尾さんが先発し、O村さんと僕が踏み跡を追うかた
ちになったが、歩けど歩けど追いつけない。前の日にロープを出していただいたりして渋滞を引き起こしたりと、
M山パーティも含めて皆に迷惑をかけてしまった分、今日はがんばろうと思うのだが、とにかく頭痛と息切れが
ひどい。これは参った・・・と先行き不安になりつつも、とにかく安全第一と気を引き締めなおし、ピッケルを一歩
ずつ挿して、アイゼンを効かせて・・・と慎重に進んだ。

稜線を登りきったところでは、M山パーティと合流し、お互いがんばりましょうと握手を交わした。寒さはそう
でもないにしても、稜線上はさすがに風雪が強く、気を抜くとふらふらと千鳥足になってしまう。あとでO村さ
んに聞いたところ「まだやさしいほうだよ」と言っていたが。そうこうするうちにM山パーティが先行するかた
ちになり、しばらくは踏み跡を追っていたが、途中からはO村さんに従って別ルートを進んだ。

時折立ち止まって方向を確認しつつ、小一時間くらい歩いた頃か。稜線の鞍になっているところを乗り越したと
ころで、吹雪の向こうにうっすらと登山服の原色が動いているのが見えた。なんと、いつのまにかM山パーティ
ほか7人組まで追い越していたのだ。疑っていたわけではないけれど、さすがはO村さん!と脱帽の思いだった。

北風に晒され通しの稜線を何とか南岳までこぎつけたところで、思わぬハプニングが待っていた。看板が立ってい
たのはよかったが、「→槍ヶ岳」の指すほうがすっぱりと切り立っていたのだ。追いついてきたM山パーティと7
人組も交えて、しばし周辺探索が行われることになった。結局行く先を見つけたのはS見リーダーで、看板の矢
印の指した先に、鉄梯子を発見したのだった。おかげで梯子の優先使用権はわれらS見パーティのものとなり、
吹雪舞うなか渋滞待ちをする二組を尻目に(M山Pの皆さん、すみません!)、先を急ぐことができた。

ところが、その鎖場で多少緊張したこともあって息切れが一層ひどくなり、僕には肩の小屋まであと少しの行程
が辛いものとなった。ふっとガスが晴れ白く雪をまとった槍の穂先が姿を見せる一幕に救われ、また何といって
もS見リーダーをはじめO村さん、M尾さんが気遣ってくださるのに助けられながら、ようやく体を前に進めつづ
けることができた。

最後は精魂尽き果ててしまい、小屋までひと登りというところまで来て、呼吸を整えるため小休止をとらねばな
らない始末だったが、そこでもO村さんに岩陰を見つけてもらうなど気遣っていただき、非常に助けられた。ま
た途中、大喰西尾根をM山パーティが下るのが見え、せっかくここまで一緒に来れたのにと、残念な思いがした。

小屋には二人先客がいたが、場所を空けていただいて板間の一階にテントを張ることができた。到着は午後2時
とまだ早い時間だったが、穂先の登頂は翌日ということになったので、午後はゆっくりと酒を飲みつつ、疲れを
癒すことができた。ちびりちびりと舐めたはずが、M尾さんが持ってきてくださった21年物のバランタインもい
つの間にか空になり、その晩は早々に消灯となった。



■12月31日晴れ
7:45小屋 − 8:15−30槍ヶ岳山頂 −9:00小屋 − 10:00千丈乗越 ー 中崎尾根経由 −槍平15:00
翌朝日が昇るのを待って、槍の穂先にアタックすることになった。空身になれたことと、前日より風が弱くなっ
ていたことが幸いして、鎖場の連続もどうにか大過なくやり過ごし、ついに「冬の槍」に立つことができた。社の
ある頂上に登りきったところで、ガスが和らいで朝日が垣間見えるなど、うれしい演出にも恵まれ、感動もひと
しお。

今回は日ごろの不摂生が祟り、辛い山行だった。また身体的な面でも、精神的な面でも、冬の北アルプスに来る
には未熟すぎることを実感することも多かった。それでも槍に立てたのは、ひとえにパーティの皆のおかげだと
思っている。S見さん、O村さん、M尾さん、本当にどうもありがとうございました!



(以下 S見記)
風もだいぶ収まり、太陽が顔を出す中、槍ヶ岳山頂に。下山は予定通り中崎尾根にとったが、本来なら登ってく
る登山者が多く、稜線漫歩のはずなのに…。千丈乗越から、丸山分岐まで部分的には膝から腰上のラッセルとな
る。
丸山分岐では下から登ってきたPがテントを張っていたのでその後は楽勝・・・のはずが、お姉さまが奥丸山に登り
たいと言い出すのでしかたがない。再び膝上のラッセルとなる。O村さん、A部君は先に槍平に。奥丸山までは
思っていたより近く、すばらしい穂高の稜線の眺めを満喫し、槍平に下降する。

千丈乗越から中崎尾根に乗るところの下降で、ザイルを出すべきではなかったかとO村さんに指摘されたが、確
かになんとなく下りてしまって、特に事故もなかったのでよかったが、もう少しメンバーのことを考えた行動を
するべきだったと反省。その夜は大晦日で最後の夜でもあり、残ったお酒とつまみで豪勢な酒宴となった。

■2009年1月1日 曇りのち晴れ
7:40槍平 ー  10:50新穂高
以外に天気が持ってくれたので新穂高まで笠の稜線を眺めつつ下山。

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