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山行報告


よみもの


04月 : 北ア 白馬乗鞍から赤禿へ 山スキー縦走
投稿者: admin 投稿日時: 2008-4-15 11:58:15 (4165 ヒット)

2008年4月4〜6日(金〜日)

北ア 白馬乗鞍から赤禿へ 山スキー縦走

N島史博(記)

金曜日の全社ミーティングをすっぽかして3連休にし、2月スキー特訓の際に勇さんから教えてもらったルート
を考えた。栂池高原から白馬乗鞍に上がり、蓮華温泉に滑り込み五輪山、聖山、赤禿山へと抜ける2泊3日の縦
走コース。地図を見ずに場所が分かる人はほとんどいないのではないだろうか?

夏の縦走路もなく、スキーでしかアクセスできない場所と言える。僕なんかにはなかなか思いつかないルートで、
聞いたときに興味を持った。今回、チャンスと思って勇さんにメールで相談し、天気も良さそうなのでここに決
める。狙っていたルートを横取りしてしまったみたいで、ごめんなさい。でも久しぶりの単独でのスキー縦走は
充実した山行になりました。

■4/3(木)

18:00新宿
22:15 白馬町
仕事を早退し、18時新宿発の白馬行きバスに乗り込む。東京は桜のピークを過ぎており、スキーを担いだ姿はす
っかり季節はずれ。今回は軽量化のためツェルトにしてテントなし、エアマットもなし、迷ったがアイゼンも置
いていくことに。週中に積雪があったようだし、天気は良さそうなので雪は多少緩んでいるだろう。ただ、入山
と下山が違うのでスニーカーを持って行動することになる。

白馬着が22:15、そこから歩いて武田荘へ歩いて10分。ネットで探した素泊まり3000円の宿で、徒歩3分で23
時まで営業しているジャスコあり。

■4/4(金)晴れ、時々曇り、常に強風

8:40 栂池スキー場 ゴンドラ駅下
9:35 ロープウェイ駅出発
10:20 天狗原
11:20 白馬乗鞍ピーク付近
11:50 滑降開始
13:20 兵馬ノ平
13:45 瀬戸川
15:40 1500m付近(テン場)

8:03の電車で白馬から白馬大池へ移動。白馬大池駅は栂池スキー場への入り口なのに無人で、駅前には全く何も
ない。バスもあるが30分待つので、タクシーを呼んでゴンドラ駅まで1500円(8:40)。天気は快晴だが、稜線は
雪煙が舞っている。ゴンドラ駅の周辺にはテレマーク装備の入山者が多数、集合している(9:35)。さすが白馬、
平日なのにBCスキーヤーが多い。ゴンドラ+ロープウェイ+10kgオーバーの荷物券で2020円。ロープウェイは
動いていないと思っていたので想定外だが利用させてもらう。切符売場で指定用紙に記入した入山届けを提出。
白馬乗鞍以上の標高はガスがかかっていて見えない。スキー場の上空は真っ青に晴れている。

ゴンドラで関西弁の単独テレマーカーと話す。この周辺で働いているらしく、今日は白馬乗鞍を滑るとのこと。
ロープウェイに乗り込むと数人のボーダーと山スキーがいるだけで後はほとんどテレマーク。ガイドツアーかも。
上の駅では登山ガイドによる入山説明があり、危険区域などを教えてくれる。前日に積雪があり、弱層注意との
こと。駅のベンチでシールを付けて出発。

前後を見渡すとざっと30人ほどがトレースを追っている。15分ほどでスノーシューのボーダー3人を追い越すと、
先には先頭集団が数人がいるだけだった。暑いので天狗原への登り手前で、フリースとタイツを脱ぐ。皆さん日
帰り荷物なのに歩みがゆっくりで、天狗原への登りで先頭に立つ。どうやらヘリが来ているらしく風の中、どこ
からかプロペラ音が聞こえ、稜線の北側からポツポツとボーダーやスキーヤーが歩いて現れる。登ってきた人の
一部はここから滑り降りるらしい。雪原で強風にさらされる。

天狗原を過ぎ、白馬乗鞍への登りにかかる。広い斜面の真ん中は雪崩れそうなので避け、右と左に取れるルート
で一様に登っている右を登ることに。一部、急斜面は部分的に雪が薄く、クトーを効かせて確実に登る。稜線を
超えて、上空を雲が通り過ぎていく。稜線に上がるとまた強風。ゴロゴロと散らばる大岩の陰に隠れてジャケッ
トとグローブをつける。白馬乗鞍のピークはなだらかで、大きなケルンが見える。ピークには寄らず、白馬大池
の右手にある小ピーク方面へシールのまま進む。この先へ進むパーティはいないらしく、既に周辺に人の姿は見
られない(11:35)。

白馬大池山荘はすっかり埋まっており、煙突だけが雪原に突き出ている。北へ向かう尾根を滑り降りるため、少
しトラバースしてからシールを外す。稜線から途中で谷に入るが、最初は急斜面なので樹林を交えて慎重に下る。
途中で転倒して左手首を軽く捻挫する。谷に入ると意外といい雪が詰まっていて楽しめた。途中から谷を出て、
1700m付近からトラバース気味にルートを取る。1550m付近まで降りてきても結構、風が強い(13:10)。途中、兵
馬ノ原でスキーのトレースを横切る。きっと蓮華温泉から雪倉山を往復したパーティのものだろう。瀬戸川を渡
る橋は対岸が雪壁になっているので、下流のスノーブリッジを渡る(13:45)ここまで標高を下げると雪はグサグ
サ。



シールを付けて、今日はどこまで行こうかと考えながら登りを開始。ツェルトなので風があまり強くない場所に
張りたい。緩やかな斜面を適当に登ると、ときどき古い赤布が見つかる。ひょうたん池は埋まっている。標高1350m
付近で再び雪に埋まった沢を横切り、カモシカ坂への登りに取り付く。途中、1500m付近の杉の大木の影にブロ
ックを積み上げて囲いを作り、今夜のテン場とすることに。スキー板を立ててツェルトを張る(15:40)。天気も
よく、まだ行動できる時間はあるが、更に進むと標高が上がり風避けがなくなるため、今日はここでストップ。
直前に借りてきた会装備の無線の動作を確認するが、電源が入らない…。電池切れか?それとも故障か?ま、気
にせず翌日は予定通りに行動しよう。

■4/5(土)晴れ、強風

7:15 出発
9:30 五輪山ピーク
10:20 シール登行
11:25 黒負山ピーク
11:55 1950mよりヨグラ沢へ滑降
12:15 1360mからシール登行開始
14:30 聖山
15:40 1130m付近(テン場)

朝になるにつれ、風は少し弱まったようだった。エアマットが無く寝心地は悪かったが、最後は寝坊して6時起
床、7:15行動開始。樹林のまばらなカモシカ坂から五輪高原に上がり、正面の五輪山への広い斜面をクトーを効
かせて高度を稼ぐ。この斜面は広くて、雪質も安定しており標高差1000mの滑降が楽しめそうだが、残念ながら
今回は滑れない。左手に見えている雪倉山の東面にも多くのルートがあるものの、一様な斜度が続くスキー滑降
によい斜面はこちらの五輪山の方ではないだろうか?

向かって左側の稜線を登ってもよかったが、風が強そうだし同じペースで登れる正面の斜面にルートを取る。ま
ばらに樹林があり、それらを繋いで五輪山の2253mピークまで登りつめる(9:30)。頂上からの景色はなかなかで、
前日の白馬乗鞍からの滑降ルートもよく見える。白馬、雪倉山、朝日岳から北に広がる稜線に長栂山、黒岩山が
確認できる。これから向かう黒負山はすぐ北にあるが、このまま稜線をたどると面白くないので、少し西に向か
ったコルから北に延びる谷(東俣沢の源流部)へと滑り降りる。標高差は300m程だが、雪が良くて楽しめた1
本(10:00)。ここからトラバース気味に黒負山へとスキーを滑らせ、シールに切り替えて稜線に戻る(20分程度)。
そこから稜線に沿って30分で黒負山のピークに到着(11:25)。2069mのピークはなだらかで、夏道もないため頂
上を示す標識などは何もない。



ここでシールを外して1950mまで移動し、ヨグラ沢に滑り込む(11:55)。快調にカッ飛ばすと、突然の深雪にス
キー板の先が取られて大回転。やれやれ、と立ち上がろうとザックを置いたところ、トラブル発生。置いたザッ
クが斜面を転がりだした。コロコロと斜面を転がるが、止まる気配がない。体制を立て直して追いかけることも
できるが、面倒なので見送ることに。谷が緩やかに折れて見えなくなるが、きっとどこかで止まっているだろう。
身軽になったのをいいことに、滑降を純粋に楽しむことができた。ザックに追いついて回収し、更に滑って標高
1400m付近からトラバースして登れそうな斜面に取り付く(12:15)。



シールを再びセットして稜線への登り返し。斜度があるためジグを切り、300mを40分ほどで登りきる。稜線手
前ののっぺりとした広い斜面を登り、1727m付近から再びシールを外して、稜線に沿って聖山に向かって滑り出
す。右側の雪庇に注意しながら、1450m付近までヒールフリーにして部分的に登りながらも快調に進む。スキー
は本当に移動が早い。聖山への登りはシール登行で15分(14:30)。ここからは北東に明星山、姫川の向こうには
雨飾、火打、妙高がはっきり見える。振り返ればさっきまでいた黒負山がどっしりしている。前方の尾根をたど
るとこれから向かう赤禿山が確認できる。4月になり日も長くなったので18時頃まで行動できるので、時間を考
えると今日のうちに下山することもできそう。しかし勿体ないので、今日は聖山からスキーで降りられるところ
まで行き、そこで泊まることに。

稜線をたどり、1130mまで滑り降りて樹林の影から白馬方面がのぞける場所に決めて整地し、ブロックを積みツ
ェルトを張る(15:40)。17時過ぎに稜線に太陽が沈み、白馬がピンクに染まる様子をツェルトから眺めつつ、食
事を済ませてゴロゴロする。残った焼酎でいい気分になって20時頃に就寝。

■4/6(日)晴れ、無風

6:40 出発
7:40 赤禿ピーク
8:50 山之坊
9:40 平岩駅

5時半過ぎに朝焼けでピンクに染まる白馬を眺め、朝食のそばを食って荷物をまとめて出発。硬い斜面にシール
を効かせて、緩やかなぶなの稜線を赤禿山に向かって進む。崩壊地を挟んで赤禿山が見えるところまで来て、行
く先に熊を発見。これまで山で熊を見たことは無く、ようやく会えて感動。冬眠から目覚めてえさを探している
のだろう、樹の周辺をゴソゴソやっているのが分かる。3倍光学ズームで写真を撮るが小さくてよく分からない。

回り込むうちに姿は見えなくなったが、はち合わせは困るのでときどき大声を上げたり足音を立てたりしてこち
らの存在をアピール。少し急な斜面を樹林を絡めながら左に巻いて、赤禿山のピークに到着(7:40)。1本の木が
なぜか切り倒されているが、その木には「赤禿山」の標識があったらしい。途中の「山」の字で切れている。

ピークからはいくつかスキーのトレースがあり、下山のルートも明確。少し南側に下ってから東向きにトレース
をたどる。少し急なぶなのツリーランを抜けると、まばらな杉の広い斜面に出る。正面は雨飾や火打が見え、左
手にはすぐ近くに明星山が荒い岩場をこちらに向けている。杉の植林地なのだろうか、小さめの杉が雪に倒れな
がら、まばらに生えているスキーにはもってこいの斜面で、あちこちに滑った跡がある。後で分かったが前週に
ガイドパーティが赤禿日帰りをやったようだ。

最後の滑降を楽しんで、トレースに惑わされないよう山之坊方面へルートを取り、方向を定めて濃い樹林をやり
過ごすと電線の鉄塔が現れて、すぐに除雪されていない林道に出た。ここまで赤禿ピークから標高差約400m
(8:40)。林道をカッ飛ばす途中、登ってくる大勢の山スキーパーティとすれ違う。少し行くと民家のある山之坊
だった。

林道を歩かずに出来るだけスキーで降りるため、杉林のよごれた雪を無理に滑って降りる。最後は道路に出て、
スニーカーに履き替え、板を担いでアスファルト道を歩く。沿道にはふきのとうがたくさん出ている。平岩駅ま
では意外と遠く、30分ほど。非常に寂しい町並みを通り過ぎ、無人の平岩駅に到着。ちょうど9:45の糸魚川行
きが出るところだった。荷物を駅に置いて、こちらもとっても寂しい雰囲気の漂う姫川温泉へ。白馬荘で温泉(500
円)に入ってのんびりし、11:18の電車で南小谷へ移動。南小谷までのJR西日本はボロい1両編成だが、なぜか
座席はほぼ満員。松本経由で帰京。

今回のルート、長いようですが条件よければ1泊2日でいけるかも?


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