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山行報告


よみもの


03月 : 谷川岳;東尾根→転進 一ノ沢左稜(敗退)
投稿者: admin 投稿日時: 2008-4-9 16:16:04 (3605 ヒット)

2008年3月1〜2日(土日)

谷川岳;東尾根→転進 一ノ沢左稜敗退(おまけ付)

L,A久卓也(記)、S津敦子

最後の例会には顔を出すハズだった。最後の山行は予備日も万全な体制で挑むつもりでいた。
そんなささやかな望みも、残念ながら会社命令に翻弄され、例会は出張で行けなくなり、予備日は辞令公達のた
めに出社しろという事で消滅。

会社はA久が好き。確かに仕事も頑張ったし登山部とかマラソン部とかBBQ部もやった。飲みを断った事もな
い。評価してくれるのはウレシイ。
だから九州から応援要請があれば飛んでいくし、辞令を手渡ししたいなら、ちゃ〜んと山からだって下りてくる
よ。俺だって社会人の端くれ、協調性とか責任感だって人並みくらいはある。でも仲間と過ごす最後の機会くら
いは邪魔してほしくなかったなぁ。

■3月1日 曇りのち雪;取り付き偵察のみ
13:00 ロープウェイ駅
14:00 一ノ倉沢出合
14:30 一ノ沢出合
16:00 ロープウェイ駅

金曜は最終便で羽田に戻ったんで、前泊はキャンセル。土曜日遅めの9時に亀戸でS津さんと落ち合う。最後の
例会を欠席した事について、皆さん残念がっていたと聞き、ありがたい思い反面、人の別れなんてあっけないも
んだなぁと思う。

今日から3月。東京はすっかりポカポカ陽気で春の様相。スキー渋滞がなくなった頃合に、ノンビリ関越を流す。
午後は弱い冬型の為、水上は昼から雪の予報。水上に着く頃には雪がチラつき始めた。ロープウェイ駅でチャッ
チャと身づくろいし、一ノ倉沢まで偵察に向かう。

まだ林道もその体を残しており、今年も雪が少ないんだなぁなんて思う。雪は締まっていてサクサク歩きやすく、
1時間ほどで一ノ倉沢に到着。なぁんだ、アプローチは全然楽勝じゃない。でも、降雪のため一ノ倉の大伽藍は
全く見えない。秋に弥くんと遡行した本谷は雪で埋め尽くされている。あの大滝は今年顔を出すのだろうか? 
一ノ沢出合付近まで入り、地図で確認。

はいはい偵察終了。さっさと戻ってヌクヌクに過ごそう。酒飲もう。行動はメリハリが大事よ。林道のトレース
は早くも消えている。今晩の積雪具合で明日の行動が決まるだろうな。
駅の隅に陣取り、駅が閉まる前から早々にアルコールを注入。2人で湯豆腐をつつきながら乾杯する。たくさん
飲まないS津さんをよそに、A久は大量飲酒に走り、外では風雪が激しくなる。

■3月2日 雪のち晴れ;一ノ沢左稜へ転進
4:00ロープウェイ駅出発
6:40一ノ倉沢出合
9:30シンセン岩峰直下
10:30一ノ倉沢出合
12:00ロープウェイ駅

3時起床。寝ている間に結構人が増えている。でも起きだしているのは我々のみ。4時の出発時にも皆様夢の中。
外はまだ風雪がやんでおらず、予報よりも回復が遅い。指導センターの横には昨日なかった雪の壁がしっかりと
出来上がっている。計画書を出し、ワカンを履いてあらためて出発。

今回のパートナーはS津さん。東尾根に行くには2人とも経験不足かとも思ったが、経験豊富なベテランに引っ
張ってもらうより、敗退のリスクが大きくても自分の力でパーティを引っ張っていくほうがいい。S津さんとは
八ツ峰とか宝剣で一緒に行動してきて、何考えてるかもわかる(とおもう)。まあ、こんな事書くと怒られそうだ
けど、だいたい自分と同じ力量で丁度良い感じ。(でも経験は圧倒的にS津さんのほうが上です)

林道は昨日の様相とは全くの別物で、夜の積雪で斜面に吸収され、深雪のラッセルを強いられる。どうせ頑張っ
ても後続につかまるだろうし、そうしたら交代してもらおう、なんて考えていたのに、結局一ノ倉沢まで2時間
以上かかり、付いてくるパーティはひとつもなかった。ここで、今日の行動に結論を出す。

トレースなし 時間掛かりすぎ 
昨夜の積雪約50cm 弱層あり
斜面には昨日なかった表層雪崩の跡や亀裂あり
予備日なし

この状況だと東尾根に入るのは無理と判断。一ノ沢右岸の尾根でも登りましょう。鋭利なシンセン岩峰が曇天を
突いている。あの辺まで行こう。後で知ったが、シンセン岩峰には一ノ沢左稜という日帰り雪稜ルートがあるそ
うな。転進先としても申し分ない。知らんやった。ちゃんと調べておけばよかった。というのは後のお祭り。

対岸の一・二の中間稜の斜面にはいくつものクラックが見え、やっぱり今日は一ノ沢からアプローチするのは無
理やねーなんて言いながら、ゆっくり高度を上げていく。最近送別会の嵐で、すっかり肝臓がお疲れ気味の僕よ
り、S津さんのほうがラッセルが強い。シンセン岩峰が近くなってきた。もう一息登ったら休憩ね。尾根の反対
側に回り込んだあたりに風が避けられる場所があり、大休止とする。

ちょうど東尾根が同じ高度で近づいてきているので、広い雪の斜面をトラバースして尾根にのろうとする。A久
先頭でラッセルをしていくと、突然ズボッと体ごとハマル。雪面の下に空洞がある。周りをピッケルで突くと空
洞は溝の様に続いている。これ、クラックだ! 早く出なきゃ。と思ってバタバタ脱出していると、同じ方向に
新たにクラックが走る。

丁度、天気も回復し、気温も上昇している。ここは東向きで朝日があたる木のまばらな斜面。S津さんがその場
でハンドテストすると、やっぱり50cmのところで雪がスッパリ切れる。おー、悪い条件そろい踏み。こりゃ
イカンですバイ。戻りませう。方向転換し、新たにトレースを引こうとすると、足元からボコッと鈍い音が。雪
が切れた音?

真っ青な空が、真っ白な白毛門が、そして一ノ倉本谷の表層雪崩が、今回はここで帰りなさいと言っている。明
日はまた日本海に低気圧が近づく。きっと最後だから今日1日だけ真っ白な谷川の姿を見せてくれたんでしょう
ね。結局、この日、ルートに入ったパーティはひとつもなかった。帰りの林道でN嶋節子さんに会った。今日、
幽の沢に行くことは知っていた。ここで会うのも最初からわかっていた。
僕の山人生第2ステージ(ぶなの会編)はこの日終了した。



■(おまけ)3月5〜7日 飲みのち激走
5日 19:30 神田飲み
6日  6:30 帰宅, 12:00荷出完了,18:00東京出発
7日 10:30 福岡到着

「最後に飲もう!」T中さんから突然の電話があった。急な話だったんで、連絡が取れた方も限られていたが、
皆が集まってくれて朝まで飲み明かした。屋久島の焼酎「三岳」をロックであおった。思い残す事がないように、
ぶなの仲間が、神田から熱く送り出してくれた。

それから福岡まで怒涛の大移動となる。朝6時半帰宅。最後の梱包をしてる間、9時に引越し業者到着。12時
に荷出し終了。うぅ、眠い... それから午後は役所、不動産、銀行のハシゴ。まだ寝れない...
最後に世話になった皆さんにお礼のメールを入れようと、PCを開く。ヴッ、こんな時に引き継いだはずの客先
から問合せのメール。上と下のまぶたが引っ付く... 「対応頼む」の転送を連打して、1時間の気絶。

18時にレグナムに乗り込み、東京を後にする。カーナビを福岡にセットすると、目的地まで1150kmの表
示。冗談みたいでなんだか笑える。渋滞の首都高から脱出するのに約1時間を要した。
寝不足だけど、気分はハイ!! 御殿場付近、3車線の広々とした高速のアップダウンを音楽ガンガンかけてぶっ
飛ばすと、漆黒の空を戦闘機で飛んでいるような錯覚に陥る。まるでトップガン!!!!

でも本当に飛んでしまうわけにはいかんので、2時間に1度の休憩を取るようにする。静岡21時、名古屋23
時、姫路1時、関西を通過した辺りから疲れが出始め、その後は休憩時に1時間の仮眠を毎回取る。
すっかり明るくなった7時、関門橋を渡る。とうとう九州上陸。あれ、福智山が白い? 3月なのに? 次々と
現れる故郷の山々達。犬鳴山も宝満も背振も白いぞ!! モチベーションは急上昇。谷川とは比べ物にならない
ような薄化粧でも、これはこれで嬉しくなる。

課題はたくさん残ってるぞ。夏の傾山ベニガラ谷、頭巾山かのう谷、尾鈴山石並川ゴルジュ、そして屋久島の沢
と岩継続。冬の阿蘇鷲ヶ峰、松ヶ尾谷、由布岳北東稜。ぶなで経験積んだ今ならTRYできる! 
そうだ、明後日はいつもの宝満山にボッカに行こう! ここから第3ステージ(第二次ピナクル山の会編)が始
まる。To be continued
走行距離=1150km
実走時間=12時間
高速代 =13900円(安っ!;高井戸→太宰府 深夜40%割引)
ガソリン=3回給油

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