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山行報告


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読み物・エッセー : ペルーのお話 その2 ワラス
投稿者: admin 投稿日時: 2007-3-5 16:05:15 (1036 ヒット)

その2 ワラス

ワラスHuaraz と言う街は、ペルーの首都リマから400kmほどの距離にある、ペルーアンデス
の登山基地である。私が初めて訪れた1996年は、フジモリ大統領が誕生してまもなくの頃
で、反政府武装勢力はまだ勢力を保っていたが、壊滅状態に追い込まれていた。このころのガ
イドブックには、ツーリストが立ち入ってはいけない地域なども記載されていた。

ワラスの街を歩く外国人は、ザックを背中ではなく、前にかけている人も多かった。そうしな
いとカミソリで生地を切られて中身を盗られるという恐れがあるという。リマでは泥棒や強盗
に遭うという話をよく聞いたが、ワラスでは聞かなかった。このころでも治安は比較的良かっ
たのだ。

一人で登れる山がある外国をいろいろとあさってみたが、結局ペルーが一番、と言うことに落
ち着いて、00年からはもっぱらペルーばかりに出かけている。あちこちと目移りすることな
く、始めから山のみに目的を絞ってワラスに直行する。昨年の夏で都合6回目になった。

96年に印象的だったのは、ワラスの街に羊の群れが入ってきたときの光景だ。数百頭が、羊
の毛皮を着て、毛の帽子をかぶり、足は裸足、と言う数人の男たちに連れられていた。実際に
は目にしていないが、山奥にはいるとそういう服装の人たちが暮らしていたのだろう。

走っている車は、リマにはインドで見るような3輪のタクシーが多かった。
ボンネットがない、ドアがない、などの車も多く見た。現在は私の乗っている(日本ではボロ
の部類)車よりもいいのが普通に走っている。

コレクティーボ(乗り合いタクシー)は、車掌と客がわずかな運賃を巡って言い争うことが普
通だったし、外国人には法外な値を要求することもまれではなかったが、今は協定が行き届い
ているようだ。不愉快な思いをすることが少なくなっている。

ツーリスト相手の旅行社は店の数が10倍に増えた。
ツーリストはやはり10倍に増えたようだが、競争が激しくて儲けは少なくなっているようだ。
そういう店に置いてある登山用品は、かなりひどい状態で、余りレベルが上がっているように
は見えない。借りると不当な値段を付けられる。買おうとすれば日本で買うよりも高い。

ホテルも、相変わらずひどい。
たいていの建物は、外壁に窓がなく、牢屋のような部屋もある。常宿にしているベタニア
Betaniaは、良心的で安いのだが、こういう宿はなかなか見つからない。
私がここに住むかも知れないと考えて家を探すと、住宅の区画は間口が10m、奥行きが20mが
普通で、古い建物つきで3万ドルだそうだ。ペルーでは不動産の値段はワラスが一番高いそう
だ。

生活物価は安い。肉は1キロで200円くらい。野菜はただみたいだ。
工業製品は高い。テレビとか、車とかはたぶん日本と同じ値段だろう。食って寝ているだけな
ら安上がりだが、日本と同じ生活をしようとすれば金もかかりそうだ。 

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